とーちゃんの納骨ができました。

これを書いているのが25日ですが、
先日の21日、とーちゃんの納骨ができました。

当日はお世話になっていた皆さんが来てくださいました。

10時から。
好きな供物が並んだ祭壇には、父がデイサービスで作った手作り遺影。

ほんと、葬儀らしい雰囲気には似つかわしくないのですが、
そういうカタチもあるということで。

供物には
サバ缶、アボガド、キンカン、マルタイラーメンなどなど。

柏・湖南聖地公苑の経営母体である
お寺さんの副住職さんに戒名をつけてもらいました。

あとでかいみょうの写真入れます。

 

これ、弟に言わせると「ドンピシャな戒名だね!」です。
生前の生き様をそのまま名前にしてもらえました。

まっすぐすぎて、変人になってたとーちゃんですが、
その実態は、この名前が表現してると思いました。

この戒名をつけてくださった副住職さん。

とても不思議なご縁をいただいてまして、
過去にお寺さんでお会いしたとき
職人の甚兵衛のような作業着姿。

雑巾片手に掃除してる最中、
本堂をご案内くださり、お寺さんの歴史などを
気さくにお話くださいました。

あわせて相談事などもしました。

このとき、副住職さんはサラリーマンからの奉仕中。
いろいろ理由あり。

先代の住職さんの「ひとの命」という考え方に、感化を受けた。

ここの先代の住職さん、
人間的には、僕のとーちゃんと似てて、、、。

なんというか、
戒名つけるときのとーちゃんの生き方を伝えると
副住職さん、笑顔。

うちの先代の住職さんに似てますね。と。

長くなるのですけど、
サラリーマンからお寺さんへ転身を遂げてる最中の、
作業着で掃除中の副住職さんが教えてくれたお話。

このお寺の中心にお線香を焚く香炉がありますが
その香炉を寄贈されたのが小川さんという方です。
この方は孤児で身寄りがなく若くして亡くなってしまった。

お寺さんとの交流がいろいろありまして、
小川さんが亡くなったとき彼の世話人さんが
「彼が生きてた証を残してあげたい」と
お寺さんと相談して香炉を寄贈した。

彼の名前を彫って、彼の名前で寄贈。
彼の名前を、世に残した。

お寺さんは、きっとなくなりません。
お寺さんが続く限り、香炉はつかわれます。
お寺さんの中心にあって、誰かのために
お線香の香炉として、人を出迎えている。
毎日、毎日、そこに在って人を出迎えている。

人様のお役に立ってる。

亡くなってからも、人の役に立ってる。
そして、忘れられることはない。
これは、小川さんが生きてきた証になってると思う。

そんなことを、香炉を見ながら教えてくれました。

 

先代のご住職さんが急逝したこともあり、
世襲となる息子さんがまだ修行中でもあり、
サラリーマンから雑巾片手に掃除中、
いろいろ教えてくださったあのときの方が、
今、副住職さんとしてお寺さんを支えてる。

そして、戒名をくださった。

今思いだすと、この副住職さん、
当時の素朴な印象は(大変失礼なのですが)、
ベンツ乗るようなトッポい、太い、こわおもての人。

僕は最初、作業中の業者さんかと思っていた。

 

そして、
昨日の21日の法要。

 

これまで何度も法事で読経を聞いてきたことあるのだけど
昨日の読経は、開始と同時に場の空気が一変した。

空気にエネルギーが満ち溢れるって、こーゆーことなのかなぁ、
と思って聞いていた。

なんか、後ろから副住職さんの後頭部を見てると、
頭のてっぺんが開いて、そこからなにかすごいものが放出されてる感じ。

読経中、これがずーっと。
過去には眠たくなるときもあったけど、
今回は、まったく違う。

読経なので意味のわからない言葉が並ぶのだけど、
それが心地よい振動と音色、そんな音圧な声。

会場がひとつのウーハーのような
振動というか、BOSEの重低音。

EDMの音楽的心地よさ。

これ、40分間くらい。

 

最後、
読経後に数珠を手にして、

 

ジャリッ

 

と奏でた瞬間、

場に充満してた、ものすごい空気感が、

 

ふっと、消える。

一瞬で、凪。
一瞬で、変化した感じがした。

素人だからなんもわからないのだけど、
なんか、これまで聞いたことのない
すごい時間だった、という実感です。

なんか、全身で受けた音波?
エネルギー?

というか、よくわからないのですけど、

クラブハウスの音圧よりも、圧巻でした。
比較するものじゃないですけど。

 

副住職さん、気さくな感じなので

説法中、
「おとうさんサバ缶好きだったの?」
とか聞いてくる。

納骨にむかうとき、
「落ちつたら遊びにいきますね」
と言うと

「楽しみにしてます」
と笑顔で答えてくれました。

営業トークではなさそうなので
熊本へ分骨を納骨後、相続手続きすべて完了して
落ち着いたら、お寺さんに遊びに行ってきます。

龍光院

あ、そうそう、
僕のかーちゃんの名前は龍子です。音感が似てますね。

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