入院のためギリギリのラフプレー

コロナに感染してから、今日の夜12時で普通に戻れるね。
発熱外来にお世話にならずに、えらいぞ。

熱もなかったよね。このあたり。
単純に「隔離期間」の期限待ちだった。

その11日の夜7時すぎに電話かかってきたじゃんね。
救急車呼びますって。サ付住宅のスタッフさんから。

痛みが続くから往診をお願いした医師さんは、
痛み止めを置いて帰っちゃってたねぇ・・・。

本人痛がってるんだったら、
救急車呼んで!搬送先に向かうから。と言った手前、
連絡こないから心配でサ付住宅に行ったんだよ。

そしたら、救急車が、まだいた。

救急隊員がいろいろ電話中。

状況聞いて、防護服をもらって、フェイスシールドとかして
僕もとーちゃんの搬送準備に参戦した。

だって、痛い痛いしか言わないから
救急隊員に状況が伝わらない。

このときのサ付き住宅の所長さん
めちゃくちゃ優しかったよね。

自宅からわざわざ来てくれて
速攻で防護服着て、

のたうちまわってるとーちゃんを
膝枕してあげて
少しでも安心させようと
たくさん話しかけてたよ。

この救急搬送、
コロナ感染者の搬送だから、
保健所が病院を探すんだって。

僕も保健所さんと電話で話すことになった。

・お父さんの延命措置は希望されますか?
・搬送先からのお帰りの車は用意できてますか?

は?
なんか、、、、。

病院探してくれてる状況説明とかじゃなくてさ、
なんでそんなこと今聞く?って質問だった。

かなり怒り💢 な僕。

今、改めて考えるとさ、
仕事なんだからしょうがないことかもね。

・お父さんの延命措置は希望されますか?
コロナなのでなんかいろいろあるんだろうな

・搬送先からのお帰りの車は用意できてますか?
コロナなのでタクシーも介護タクシーも使えないんだよね。
てか、この状況でとーちゃんをここに戻す選択枝があるの?

救急病院で「おかえりください」となったとき、
コロナだと自家用車にて家族が送迎するの一択だけ。

僕は車持ってないので、弟を呼び出すことに。

救急隊員さん、医師ではない。
痛い痛い、で転げ回ってできてしまった
いたいたしい顔や手足の傷を見てるだけ。

それをドクターに主訴として伝えていた様子。

サ付住宅のスタッフさんが
「ずっとおしっこ出てないんですよー」
と言ってくれてるのに、ここには無反応。

僕がそこに立ち入ったとき、
とーちゃん今まで見たことのない様相だったねぇ。

痛かったよね。
痛い痛いしか言えなかったもんね。

防護服を着た状態で、
とーちゃんの頭を支えてさ、
甘酒とポカリをストローで数滴、ポタポタ。
あんときは、美味そうだった。

数秒だけ、痛みが止まってた感じだった。
んで、微笑みになって

「ゆたかくんありがとねぇ」

って言って、
またせん妄みたいな感じになる。

おしっこ出なくなってさ、
毒素が回ってて痛いって推察だったけど、
結果的に当たってたね。

脳まで半分やられてた感じだったね。
片方の目が斜視になってたもん。

ときどきもとに戻るけど、やっぱり戻る。

とーちゃんの主治医が
亡くなったあとに教えてくれたんだけどさ

痴呆が始まった感じを受けました。

ってゆってた。

ということでさ、
きっとこのときが最後のまともな会話だったんだね。
まぁ素人判断もなかなかなもんだ。

で、コロナ対応可能な病院に搬送されたわけだけどさ、
普通に返されそうになったよ。

とーちゃん知ってないでしょ?

プレハブ小屋で自前バスタオルだけかかってて
寒かったよね。換気のために隙間風あったし。

ぴたっとしめたら、医師の視線が厳しかったよ。
私が診断した内容を伝えている会話中に
あなたはなにしてくれるの?みたいな感じで。

まぁ、実際に換気は必要なんだよね。
コロナだし。

けど、普通に裸だったね。とーちゃん。
さむいとかゆってたし。

弟も待っててくれたんだよ。
車で。

だけど、絶対にとーちゃん入院させようと思ってたので
背水の陣で、帰ってもらった。

だから、車は、ない。

 

で、この対応してくれた
救急夜間当直アルバイトの先生とのやりとり。
※あとで看護師さんから聞いた。

レントゲンとCTとってからの会話。

医:外傷は擦り傷が見えますが脳や骨には異常ありません
医:お車でご自宅にお帰りください

僕:え?めちゃくちゃ痛がってますよ。血液検査しました?
医:してません!

僕:血液検査してください💢

 

約1時間後。

医:検査結果出ました。腎臓がだいぶ悪いようですが、昔からですよね。

僕:腎臓が弱ってるっていうのは聞いてます
医:では明日にでも主治医がいる外来に行ってください

僕:え?コロナ搬送ですよ。んで、痛くて転がりまくってて痛がってるんですよ
医:私からの説明は以上になります。

僕:おしっこ出てないんですよ。尿毒が脳に回ってる感じですよ。
医:コロナだからここに運ばれたんでしょ?他で見てもらえましたか?

やばい、、、マジで強制送還。帰らされる。
このままじゃ、とーちゃんマジで死ぬかも。

僕:(スマホを片手に)質問です。

僕:コロナ罹患者が日中、普通に病院で診てもらえますか?
医:コロナだとそういう病院を探してからの受診となりますね

僕:どこがありますか?
医:わたしにはわかりかねます。

僕:えっーと、先生。これまでの会話、全部録音してますが、その回答で大丈夫です?
医:は?

医:録音してるのですか?私に断りましたか?何を勝手に録音してるんですか!
僕:先生、お名前なんでしたっけ?

医:・・・・💢

このときの会話、
先生と僕の顔の距離は20cmくらい。

医:・・・・
僕:・・・・

医:それでは、帰られますか? 入院されますか?

僕:ありがとうございます。入院します。よろしくお願いします ♪

 

ということがあって、かなりのラフプレーで入院できたんだよ。
実は思いつきでスマホを手にしただけで録音なんかしてないんだけどさ。

まぁ、綺麗事じゃない感じの交渉でしたよ。

録音されて困るようなことは、伝えちゃダメだと思うんだけど
逼迫するかもしれない医療現場の立場も考えると、しょうがないかもね。

翌日、とーちゃんの主治医がいる病院に転送になったじゃん。
救急車で転院してきたとーちゃん。

そのまま集中治療室入り。

ギリギリの命がかかってた、
切迫したひとときだったねぇ。

医師からの説明を簡単にメモしなきゃいけない欄があったので
それここに貼っておくよ。

 

とーちゃんへ
僕はこの日は寝てません!
この朝からがめっちゃ大変でした。
10時から1時間ごとに違う内容の打ち合わせ。
終了が17時。かなり詰まってた日でした。

僕は仕事もちゃんとやってると思うのだよ!
楽しいことだけに選択と集中なんだけど。

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