どこに行ってもとーちゃんがいない。

9時40分 主治医から電話。

昨晩、39度の熱が出て、
いろいろ手当をして今朝になりましたが
ここにきて急に呼吸が弱くなって。

心拍数も1分間に20回とかになってます。
心臓マッサージを行っても容体が良いところに
持っていけるわけじゃなくて今の状態に戻るだけです。

アバラ骨を折ってまでの蘇生をしても、
良くなるわけじゃなくて、身体にダメージを与えるだけ。

本人が辛いと思います。
なるべく早く病院に来てください。

 

急変したことを弟に連絡して、
職場から病院に向かう準備をしていたら、

9時56分 主治医から電話。

お父さん、静かに眠るようにして
息をひきとりました。

弟に連絡。
一緒に12時到着で病院に集合。。。

医師から経緯説明を受けた。

心臓が悪くて、ギリギリで生きてきて、
同じく、腎臓が悪くて、それもギリギリだった。

本人の自助努力で透析しない状態で生きてきた。

今回、コロナ感染の影響かどうかわからないけど
腎臓が一気に悪くなって、あわせて心臓にも影響が出た。

心臓と腎臓はセットなので、
お互い保全し合える状態ではなかった。

若い主治医なんだけど、
とーちゃんは主治医のことを聞かれると
いつも尊敬の念を持ってフルネームで言ってた。

人柄がおだやかで父のことをよくわかってる。
そんな医師に最後に面倒を見てもらって感謝でしかないです。

 

コロナなので、ガラス越しにとーちゃんがいました。

手を触れることできないけど、
穏やかに眠っているような感じでした。

霊安室での対面。
ジップロックのよーな透明な袋に入ってるとーちゃん。

コロナ感染の死亡なので、
業者による遺体安置10日後にそのまま火葬。

行政の指導にてどの葬儀会社でも同じようです。

医師と看護師さん複数名、そして僕と弟で見送りました。

とーちゃんへ
なんかさぁ、この日からとーちゃんいないんだよ。
どこに行ってもとーちゃん見つからないんだよ。
後悔とかじゃなくて、寂しいです。

こーゆー時が来ることを事前に予測してたし、
心の準備もしてきたし、後悔しないよう
めちゃくちゃやり切ったと思ってるのに、
やっぱり寂しいです。

どこに行ってもとーちゃんがいない。

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